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遮交ダンス

本当は静かに黙っているのが一番の良策なんでしょうけど、私の性格上、おとなしくしていることは無理のようです。


さて、何の事かといえば、またも世界レベルの問題が国内ダンス界にまで波及しそうな出来事となっています。


【ブラックプール・ダンスフェスティバル(全英選手権)】


ダンス愛好家の方ならば、一度は耳にしたことがあると思います。

世界最高峰にして最も権威と伝統ある大会と誰もが称賛する、ダンス界最大のイベントです。

競技選手ならばの熱望の参戦、ダンス愛好家ならば憧れの観戦。2018年まで私も何度も渡英~参戦~観戦した、想い出いっぱいのフェスティバルです。


この伝統ある大会が、組織の内紛や政治的背景によりボイコットにまで発展しています。

不明瞭な金銭問題や人間関係の交錯などを発端にし、水面下での紛争がブラックプール問題として表面化しました。(私は世界のダンス界の中心人物ではないので、この問題に関しては多くを語りません)



指導者や運営サイドの考慮すべき点は、プレイヤーズファースト(選手第一)とカスタマーサティスファクション(顧客満足)だと思います。


またしても、プレイヤー(選手)やオーディエンス(観客)ではなく、運営管理団体の覇権争いのために、社交ダンスの本来あるべき姿が失われつつあります。


世界中から5月のダンスフェスティバルをめざして、多くの人々がブラックプールにやってきます。

今の現役選手だけでなく、同窓会のように元選手たちもたくさんやってきます。ここで一年に一度顔を合わせ、昔を懐かしみ、そして今のダンスを目の当たりにすることができる…。

現在のトップクラスを体感し、未来のスターを発掘し、かつてのレジェンドまで集結する。

伝統と流行が交錯する唯一無二の場所、それがブラックプールダンスフェスティバルです。



「だから、ブラックプールはフェスティバルなんだ! 楽しんで来いっ!」

そう言って、私のコーチは送り出してくれました。



コロナ禍で疎遠になり、さらに世界の紛争などが続く中、せめて私たちのダンス界だけでも交流を深めていくべきだと思います。


このままでは、ダンスが原因で交流が遮られるのでは…

社交ダンスは遮交ダンスなのか?…と懸念しています。



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